プロポリスとは
ミツバチは、植物から植物へと飛び回って集めてきた蜜や樹液に自ら手を加え、様々な生産物を作り出しています。人間ははるか古代より、そのミツバチの生産物をもらい、様々な形で生活に利用してきました。
食品では、ハチミツがその代表的なものですが、その他、ローヤルゼリー、プロポリス、蜜蝋などがあります。
プロポリスは、ミツバチが巣箱を作るときや改修したりするときの材料として、あるいは巣を外敵から守ったり、巣房中を清浄に保ったりするために使われる物質です。
ミツバチの巣の六角形の隙間や巣房の一つ一つの内壁に、プロポリスをワックスのように塗り付ける事によって、ミツバチは巣に侵入するバクテリアやウイルス、カビ、雨水などから巣を守っているのです。
プロポリスの役割
プロポリスには、非常に強い殺菌力や抗菌力があることが分かっています。
例えば、巣の中に他の虫などが侵入してくると、ミツバチはその虫を殺してプロポリスで包み込みます。すると、虫の死骸は腐敗することなくミイラ化するので、雑菌やウイルスの侵入を防ぐことができるのです。
また、ミツバチは定期的に巣穴の入り口付近や内側で羽根を動かして空気を循環させています。これは、巣の中の温度調整をするのが主な目的ですが、同時に、プロポリスの揮発成分を巣の中に充満させて巣の中を浄化させているとも言われています。こうして巣の中がほぼ無菌状態に保たれているのです。
そして、それはミツバチが作るプロポリスの作用によって保たれています。こうしたことからプロポリスは、「天然の抗生物質」 とも呼ばれています。
プロポリスは、ミツバチが樹木や植物の芽やつぼみなどから集めた樹脂成分などから、自ら作り出す物質です。このプロポリス作りを担当するのは、元気な働きバチの役目。しかも、多くのハチが共同で、丹精込めてニカワのようなプロポリスを練り上げてゆくのです。
こうしてミツバチが懸命に作るプロポリスの量は、ごく少量です。例えば、4~5万匹のハチの巣からは、年間にわずか40~50g程度しか採取できません。
古代から利用されていたプロポリス・・・
現在までに確認されている人類とミツバチの関係を示した最も古い記録としては、紀元前7000年頃の古代エジプト時代に、人間がミツバチの巣からハチミツを採取している場面を描いたレリーフや岩窟壁画が残っています。その他、ハチミツ採取の岩窟壁画は、スペインやベルギーなどヨーロッパ各地、さらに南アフリカでもたくさん見つかっています。
プロポリスは、古代エジプトの人たちが、ミイラを作るときの防腐剤として使っていたと考えられています。つまり、エジプトの人たちは、かなり前から、ミツバチが巣に侵入した外敵を殺して、プロポリスで腐らないようミイラ化する習性を知っていたのです。
紀元前400年頃、古代ギリシャのアリストテレスが著した『動物誌』にもミツバチが巣の中でプロポリスをどのように使っていたかが記されています。さらに、当時すでに養蜂家と呼ばれる人たちがいてミツバチを飼っていた事や、ミツバチの生産物-すなわち、プロポリスを人間の打撲傷や化膿の時などに用いると良く効く、とも記されているのです。
プロポリスの名前の由来と古代の活用法・・・
プロポリスと言う名前は、もともとギリシャ語で、「プロ(pro)」は「守る(防御)」という意味を持ち、「ポリス(polis)」は、「都市」と言う意味を持っています。この2つの語が合わさったプロポリスは、都市を守るという意味があり、まさにミツバチが巣を守るために作るものにふさわしい名前です。
紀元前78~77年頃に書かれた、ギリシャの医師、ディオスコリデスの『薬物誌』には、プロポリスの名前が明記され、その地域別の利用方法が次のように記されています。
〇古代エジプト・・・防腐剤(ミイラ)
〇古代アッシリア・・・腫瘍、炎症、発毛促進
〇古代ギリシャ・・・皮膚病、切り傷、炎症
〇ローマ・・・炎症、切り傷、神経痛
〇イラン・・・鎮痛、矢やトゲの摘出
〇アラビア・・・腫瘍、潰瘍
〇太平洋諸島・・・炎症、腹痛
〇南アフリカ・・・炎症、消毒
このように、当時から地中海地方やヨーロッパを中心にプロポリスは薬として使われてきました。
プロポリスに含まれる成分・・・
プロポリスは、おおむね次のような成分で組成されています。これは旧西ドイツのキール大学のベント・ハーブステン博士の研究によります。
〇ヤニ類、樹脂・・・50~55%
〇蜜蝋・・・約30%
〇精油などの油性分・・・8~10%
〇花粉・・・5%
〇有機物やミネラル類・・・5%
プロポリスには、実に多くの種類の成分が含まれていることが分かっています。1989年にガスクロマトグラフィーという分析機を使って分析したところ、含有成分は実に100種類以上であることが分かっています。
成分の中で最も注目すべきは、非常に豊富な有機物やミネラル(無機栄養素)です。ミネラルでは、銅、マグネシウム、鉄、カルシウム、アルミニウム、マンガンなどが、またビタミン類では、ビタミンB類、E、C、A、ナイアシン(ニコチン酸)、パントテン酸などが含まれています。これらは、細胞の代謝に重要な役割を持つ栄養素ばかりです。
その他、アミノ酸、脂肪、有機物、そしてフラボノイドが特に多く含まれています。プロポリスには、20~30種類のフラボノイドが含まれていますがそれらは、他の植物由来のフラボノイドと比べても非常に強い抗酸化作用を持つことが知られています。
食品では、ハチミツがその代表的なものですが、その他、ローヤルゼリー、プロポリス、蜜蝋などがあります。
プロポリスは、ミツバチが巣箱を作るときや改修したりするときの材料として、あるいは巣を外敵から守ったり、巣房中を清浄に保ったりするために使われる物質です。
ミツバチの巣の六角形の隙間や巣房の一つ一つの内壁に、プロポリスをワックスのように塗り付ける事によって、ミツバチは巣に侵入するバクテリアやウイルス、カビ、雨水などから巣を守っているのです。
プロポリスの役割
プロポリスには、非常に強い殺菌力や抗菌力があることが分かっています。
例えば、巣の中に他の虫などが侵入してくると、ミツバチはその虫を殺してプロポリスで包み込みます。すると、虫の死骸は腐敗することなくミイラ化するので、雑菌やウイルスの侵入を防ぐことができるのです。
また、ミツバチは定期的に巣穴の入り口付近や内側で羽根を動かして空気を循環させています。これは、巣の中の温度調整をするのが主な目的ですが、同時に、プロポリスの揮発成分を巣の中に充満させて巣の中を浄化させているとも言われています。こうして巣の中がほぼ無菌状態に保たれているのです。
そして、それはミツバチが作るプロポリスの作用によって保たれています。こうしたことからプロポリスは、「天然の抗生物質」 とも呼ばれています。
プロポリスは、ミツバチが樹木や植物の芽やつぼみなどから集めた樹脂成分などから、自ら作り出す物質です。このプロポリス作りを担当するのは、元気な働きバチの役目。しかも、多くのハチが共同で、丹精込めてニカワのようなプロポリスを練り上げてゆくのです。
こうしてミツバチが懸命に作るプロポリスの量は、ごく少量です。例えば、4~5万匹のハチの巣からは、年間にわずか40~50g程度しか採取できません。
古代から利用されていたプロポリス・・・
現在までに確認されている人類とミツバチの関係を示した最も古い記録としては、紀元前7000年頃の古代エジプト時代に、人間がミツバチの巣からハチミツを採取している場面を描いたレリーフや岩窟壁画が残っています。その他、ハチミツ採取の岩窟壁画は、スペインやベルギーなどヨーロッパ各地、さらに南アフリカでもたくさん見つかっています。
プロポリスは、古代エジプトの人たちが、ミイラを作るときの防腐剤として使っていたと考えられています。つまり、エジプトの人たちは、かなり前から、ミツバチが巣に侵入した外敵を殺して、プロポリスで腐らないようミイラ化する習性を知っていたのです。
紀元前400年頃、古代ギリシャのアリストテレスが著した『動物誌』にもミツバチが巣の中でプロポリスをどのように使っていたかが記されています。さらに、当時すでに養蜂家と呼ばれる人たちがいてミツバチを飼っていた事や、ミツバチの生産物-すなわち、プロポリスを人間の打撲傷や化膿の時などに用いると良く効く、とも記されているのです。
プロポリスの名前の由来と古代の活用法・・・
プロポリスと言う名前は、もともとギリシャ語で、「プロ(pro)」は「守る(防御)」という意味を持ち、「ポリス(polis)」は、「都市」と言う意味を持っています。この2つの語が合わさったプロポリスは、都市を守るという意味があり、まさにミツバチが巣を守るために作るものにふさわしい名前です。
紀元前78~77年頃に書かれた、ギリシャの医師、ディオスコリデスの『薬物誌』には、プロポリスの名前が明記され、その地域別の利用方法が次のように記されています。
〇古代エジプト・・・防腐剤(ミイラ)
〇古代アッシリア・・・腫瘍、炎症、発毛促進
〇古代ギリシャ・・・皮膚病、切り傷、炎症
〇ローマ・・・炎症、切り傷、神経痛
〇イラン・・・鎮痛、矢やトゲの摘出
〇アラビア・・・腫瘍、潰瘍
〇太平洋諸島・・・炎症、腹痛
〇南アフリカ・・・炎症、消毒
このように、当時から地中海地方やヨーロッパを中心にプロポリスは薬として使われてきました。
プロポリスに含まれる成分・・・
プロポリスは、おおむね次のような成分で組成されています。これは旧西ドイツのキール大学のベント・ハーブステン博士の研究によります。
〇ヤニ類、樹脂・・・50~55%
〇蜜蝋・・・約30%
〇精油などの油性分・・・8~10%
〇花粉・・・5%
〇有機物やミネラル類・・・5%
プロポリスには、実に多くの種類の成分が含まれていることが分かっています。1989年にガスクロマトグラフィーという分析機を使って分析したところ、含有成分は実に100種類以上であることが分かっています。
成分の中で最も注目すべきは、非常に豊富な有機物やミネラル(無機栄養素)です。ミネラルでは、銅、マグネシウム、鉄、カルシウム、アルミニウム、マンガンなどが、またビタミン類では、ビタミンB類、E、C、A、ナイアシン(ニコチン酸)、パントテン酸などが含まれています。これらは、細胞の代謝に重要な役割を持つ栄養素ばかりです。
その他、アミノ酸、脂肪、有機物、そしてフラボノイドが特に多く含まれています。プロポリスには、20~30種類のフラボノイドが含まれていますがそれらは、他の植物由来のフラボノイドと比べても非常に強い抗酸化作用を持つことが知られています。
2015-01-30 11:26